『永久回廊』・・・

第二十七位アルカトラス・コーバックの固有結界。
本編では詳しく紹介されなかったが、本来『悠久迷宮』は広大なだけでなく、数多くのマジックトラップが存在していた。
『永久回廊』はその『悠久迷宮』の一角を擬似的に発動させて対象をその場に封じ込める。
人間は無論の事並みの死徒では動く事すら不可能となる。


『擬人樹』・・・

第七位『思考林』アインナッシュの固有結界。
『思考林』自体が眼となり記憶中枢となってその内部で行われた魔術・技法を詳細に記憶模倣する事で保有を可能とする。
魔眼の模倣も可能とされているが、低位のものに限り高位に関しては不可能となる。


『月界賛美歌』・・・

第九位アルトルージュ・ブリュンスタッドの固有結界。
満月の力を擬似的に現界させる事で自身のリミッターを強制解除する、相手ではなく自身に作用する固有結界。
その際アルトルージュは成長するがこれは力の許容量が通常のままでは小さ過ぎる為アルトルージュ自身の意思で成長させる。
また、魔力の消費量は固有結界としては大きくアルトルージュクラスの魔力量でようやく使用が可能となるまさしく決戦兵器。


『完殺空間』・・・

本来これは正確な意味での固有結界とは言えない。
しかし、七夜志貴が生み出すそれは逃げ場の無い絶対的な死を象徴する為、固有結界として死徒達から恐れられている。
『空間閉鎖』で敵と己自身を封印した後、自身の身体能力を全開で使用し一瞬にして死点を貫く、もしくは死線を一つ残さず切り刻む事により、敵を惨殺する。


『枯渇庭園』・・・

弓塚さつきの固有結界。
かつて人間であった頃のそれはただ水分だけを奪い取るだけであったが、吸血種となった事で『枯渇庭園』は完成。
水分のみならず、魔力・霊力果ては空気すら奪い取る。
その威力は強大で、巫淨でも屈指の霊力保持者の翡翠・琥珀ですらこの結界内では身動きはままならなくなり、アルクェイド・アルトルージュですら長時間内部に囚われるのは危険。


『幽霊船団』・・・

第八位フィナ・ウラド・スベェルデンの固有結界。
文字通り幽霊船によって編成された艦隊を作り出し、フィナ本人と共に戦う支援専用固有結界。
しかし、そこより生み出された骸骨兵士達は最低でも死者クラス、上級ランクでは死徒以上の戦闘力を保有し、船団自体もカノン砲等で支援射撃を行うので、支援専門と言っても侮れない能力を持つ。


『死羽の天幕』・・・

第十六位『黒翼公』グランスルグ・ブラックモアの固有結界。
頭上の地上のありとあらゆる鳥を呼び出し、鳥達の羽を降り注がせる。
この羽は生物であるならば、腐らせ溶かす効果がある。
特に死者、死徒にその効果は大きく、死者であれば羽の毛先が触れただけでも崩壊し、並みの死徒ならば羽が三枚あればそれで事足りる。
二十七祖ですら、この結界に三十分も囚われれば間違いなく崩壊する。
この固有結界の能力ゆえにグランスルグは『死徒殺し』の異名を与えられた。
ただし、無機物は触れても効果は無い。


ア ン リ ミ テ ッ ド ・ ブ レ イ ド ・ ワ ー ク ス
『無限の剣製』・・・

英霊エミヤの固有結界。
自身が視認した剣を全て複製して、結界内に顕現させ、一度複製に成功すれば通常でも投影として複製及び、行使が可能となる。
またその剣をギルガメッシュの『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』の様に弾丸として撃ちだす事も可能。
ただし、複製した剣は全てランクは一つ下がる上、防具に関しては通常の数倍魔力を消費する。
また複製できるのは剣や剣に類する武器のみで銃火器などの近代武器は複製出来ない。



ミ ス ト ロ ー ド 
『霧中放浪』・・・

第十七位トラフィム・オーテンロッゼの固有結界。
魔力を吸引する性質の霧を発生させ、魔術師、礼装等から魔力を抜き出しそれを自らの結界維持に回す。
その性質ゆえに魔術師が多く集まる場所でこれを使用すればそれだけでそこの戦力は無力化される。
むき出しの状態の魔力であればどれだけ莫大であっても三十秒以内に吸収しつくし、物や肉体に収められた魔力は吸収しにくいがそれでも一時間以内であれば並みの魔術師の魔力は奪いつくされる。
範囲は自由に設定できるが、その分修正の影響を受けやすく、この結界よりも堅牢な結界が現れた時には消し飛ばされるだけでなく、その結界が展開する間は展開出来ない。


固有世界・・・

術者の心象世界を具現化させ、現実に侵食させる事では固有結界と全く同じである。
と言うよりはただ一点を除き固有結界と固有世界は同じ魔術である。
ただ一点の相違点、それは固有世界は世界に認められた心象世界だという事。
すなわち、世界が固有世界を世界の一部と認め、世界による修正を行わない為、一度固有世界を展開すれば術者が死亡、又は解除しない限り、半永久に残り続ける。
だが、固有世界を持つという事の本当の意味はもっと重大である。
その心象世界が固有世界として世界の一部に認められたと言う事は、術者もまた、世界の一部だと認められた事に他ならない


パ ラ ダ イ ス ・ オ ブ ・ プ ル ー ト ゥ  
死神達の楽園・・・

七夜志貴の固有世界。
空間閉鎖で密閉した空間に擬似的な冥府を創り出し、その圧倒的な死の圧力で敵を押し潰す。
この空間にいる以上、志貴以外は何人たりとも生存を許す事のない冥界の具現化。
その洗礼を逃れても志貴自身が攻撃を行う事が出来る。
だが、その差別なき絶対的な死の能力故に空間を封鎖しないと、周囲にいる味方すらにも死の洗礼を浴びせてしまう。


シ ャ ー テ ン ・ ラ イ ヒ 
影の帝国・・・

『六王権』最高側近『影』の固有世界。
この世界の現代・過去・未来において存在する、ありとあらゆる影を内包し、実体を持たせた上で自在に使役できる。
本体がいてもいなくても、自在に呼び出す事が可能、また、影であるのでいくら攻撃して撃破したとしても一旦影に還るだけですぐさま実体を取り戻す。
更に『影』が命令を下す事で宝具までも使用する。
ただし、これらは全て主たる『影』が命令して初めて使役する事が出来るため、命令が無い場合、影達は主である『影』の守護以外では自分の意思で動く事は一切無い。


キ ン グ ダ ム ・ オ ブ ・ ブ レ イ ド 
剣の王国・・・

衛宮士郎の固有世界。
一つの世界に留まらず、無限の平行世界全てに存在する剣を招聘する。
全ての平行世界である為、異世界の宝具は無論の事、複数の平行世界から同じ宝具を複数招聘し、同時に能力を発動させる事も出来る。
また、宝具使用の魔力消費も大半を王国が肩代わりする為、術者への負担は軽減される上、ダインスレフに代表される担い手を蝕む呪いはこの王国内においては全て無効とされる。
ただし、この王国に存在する剣は担い手の情報が全く無い無垢な剣である為に、これらを行使する場合、術者本人の身体能力に全て左右される。
その上、本物である事へのある種の弊害からか『壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)』、『革命幻想(クラッシュ・ファンタズム)』の使用は不可となっている。

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